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演歌の聞こえる町

下町の商店街や地方の町でアーケード街を歩いていると、
風に乗って演歌が流れてくることが良くある。若い頃には気にもとめなかった。
もっぱらジャズとブルースとカントリーばかりだったのだが、
この頃は町で演歌が流れてくると、ふと足を止める。
演歌を受け付けなかったのは、涙・別れ・純愛・苦労の連続がこれでもか
これでもかと続き、「私がこんなに不幸で悲しい思いをしているのに、
どうしてあんたは一緒に泣いてくれないの」と強要されているみたいで不愉快になり、
うんざりさせられいやだった。
しかし齢と共にこの頃、こぶしをきかせ哀調をおびたメロディー、
良くも悪くも日本人の心の底に染み入る歌詞、演歌も聞かせるなあと思うようになった。
私が知っているだけでも、演歌で楽しませてくれる古くから健在のレコード店が、
小岩・浅草・東十条とある。どこも元気な下町商店街、たまには歌手の実演もある。
私には歌の知識はないが、
どこの国にも、庶民の心の深いところに根をおろしたメロディーがあるように思う。
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by photofujii | 2015-01-16 20:36 | 2015年 | Comments(0)

仮想現実と仮装社会

新年の町を歩いた。
初詣では長蛇の列、飲食店からお菓子の店までどこも行列。
日頃忙しく絶えず動いているのに、ここではじっと静かに我慢で並ぶ。
日本人が急に気長になったようで、どうも不思議だ。
私の友人にも、行列を見ると並んでから何を売っているのですかと前の人に聞くのがいる。
生きている実感がうす味になれば、人生の味を強くしたい。
今は、不幸なことまでお祭り騒ぎにしてしまう。
なにをやるにも上の空という感じが強い。毎日の生活が仮装行列をしているようだ。
世の中バーチャル・リアリティーという文字が充満しているが、
仮想と現実の区別がなくなってしまうような世界にどんどん迷い込んでゆく。
去年の暮れ、近くの池でボケッと立っていると白鷺がフワッと舞い降り、
水面の一点を見つめてジッと動かない。
もちろん、白鷺にとっては餌場で生きる為に来たのだが、その姿は哲人のように見えた。
それから数日して、大森の古い百貨店の上から思いもかけず夕暮れの富士山を発見。
日が落ちるまで眺めていた。
目の前におきる現実の風景は心に染み入る。
バーチャル世界が進むと、人間の死生観まで変えてしまうだろう。
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by photofujii | 2015-01-09 15:37 | 2015年 | Comments(0)

我が町で初詣を

去年の年末は、久し振りに連日東京の町を歩いた。
多摩川を渡った川崎から蒲田・大森・原宿・銀座・浅草・立石とまあこんなところだ。
そして、いつもの年末となにか違うなあと思った。
どこがと云われると困るのだが、師走や年の暮れという感じがしないのだ。
町中の人が皆、何かに向かって突進・突撃しているような姿に見えた。
考えてみれば、年末ばかりではない。
近頃の日常生活の姿がすでにそうだったのだと思う。
さて新年である。
有名な神社に初詣でも良いが、卒倒するような人出だ。
それよりも今年は、自分の住む町の小さな神社・氏神さまへ
ゆっくりと御参りしたらどうだろう。
これが正解のように私には思えるのだが。
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by photofujii | 2015-01-02 15:23 | 2015年 | Comments(0)

夕ぐれの空

いつもだと冬至が来て、ああ冬だなあという気分になるのだが、
異常気象が続く今年は、今や冬の真っ最中という感じだ。
ふだんなら今頃から空気が澄み渡って、昼間は真っ青、
それが夕ぐれ時になると、赤と交じり合ってなんともいえない空の色になる。
都心ならばビルの間から、下町なら商店街の通りの奥、
立ち止まって夕焼け空を眺める。
そして、ああ今日も一日無事に終わったなと、
しみじみとした気分になって誰もが家路につく。
私は赤提灯の色を思い出して途中下車となる。
本来なら、これからが夕ぐれ時の楽しい季節なのだが。
さて今年は。
1 銀座
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2 東十条
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3 新小岩
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by photofujii | 2014-12-19 18:43 | Comments(0)

武蔵小杉・摩天楼の町

渋谷から横浜に行く電車で外を眺めていると、通る度にタワーマンションが増えてゆく。
気になっていた武蔵小杉の町にいってみた。ここは今、住みたい町の人気上位にある。
話題も多く、大きなショッピングセンターも開店、広い屋上庭園がオープン、
平日でも賑わっている。
私の記憶に間違いがなければ、昔ここは川崎から続く工場地帯だったように思う。
今ここの住人の大半はそれを知らないだろうし、知る必要もない。
しかし、こうも変わったのかと暫し呆然。
高所恐怖症で地べたに足が着いていないと落ち着かない私などには、
とても無理な町だと悟った。
タワーマンションの新しい町を通り抜けながら、ふと高架線の反対側にあった
駅前の古い町並みを思い出した。
あちら側も変わってしまっただろうが、よし行ってみよう。
そしてガードをくぐったその先に、古い懐かしい町はまだ残っていた。
センターロードの看板と赤提灯の飲み屋街。
私はなにやらホッとして、しばらく立ち止まったままだった。
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by photofujii | 2014-12-11 17:00 | Comments(0)