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命と心をつなぐ糸

近ごろ気がついたのだが、
よく渡る私鉄の踏切に「いのちの電話」という文字の看板が立っている。
自殺を思い止まらせるためのものだ。
軽く看板などと云ってしまって良いのだろうかと思いながら帰ってきた。
これは決して軽い文字でも看板でもない。
毎日のニュースは想像を超えるものばかりだ。
少年から老人・働き盛りの者まで、もう平穏に暮らすことは無理なのかと思うほどだ。
連帯・絆と云ったところでお題目、まあ明日になればきれいに忘れている。
忙しい日常を送っていれば、誰も変わりないはずだ。だからお互い人のことは云えない。
思い返してみると、私の周辺にも自ら命を絶った人がいた。
遠縁の老人、高校時代の友、親しかった友人の兄、ビルの上からの若い女性のとび降りと、
その幾つかは目撃しているし、今でも忘れることが出来ない。
どんな綺麗ごとを云っても通用しない時代になってきたと感じる。
私の近所のどの踏切にも「いのちの電話」の看板が立っている。
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by photofujii | 2015-07-11 22:15 | 2015年 | Comments(0)

基地の町の空は

そよ風と青い空に誘われて、東京の西郊を歩いてきた。
久し振りに、心地よい汗をかきながらゆっくりと歩いた。そして驚いた。
私が歩いた2日間共、米軍と自衛隊の飛行機が頭上を何度も飛んでいった。
考えてみれば福生には米軍横田基地、狭山には自衛隊入間基地がある。
見ていると、離着陸の前後に大きく旋回するので、離れている所でも頭上を
飛ぶことになる。それに音も相当なものだ。
私の住む23区の西の地域でも、おそらくこれ等の基地からの戦闘機や輸送機・
ヘリコプターが毎日屋根の上を通る。音が気になる時もある。
先日、このふたつの基地の間にある所沢市の公立の学校に、
騒音防止のため教室にクーラーを入れるかどうかで、住民投票があった。
基地の町に生活する人が、そこで何年暮らしたからといって、
あの強烈なエンジン音に馴れるわけもない。
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by photofujii | 2015-05-07 12:37 | 2015年 | Comments(1)

木賃アパートとワンルームマンション

入学式や入社式も済んで、元気な新人が輝く季節。
もう50年も前の記憶だが、我々の学生時代、地方出身者は間借り生活が当たり前。
今はほとんど聞かない「下宿」という言葉が普通に使われていた。
東京生まれの私は残念ながら下宿も出来ず、ひとり暮らしの友人が羨ましかった。
まだ貧しかった当時、学生は食事付き・バストイレなしの下宿・貸間、
良くても狭くて古いアパートというところ。友達の部屋にとまっても騒げなかった。
今、大学のある周辺では、学生や新社会人向けのワンルームマンションが
続々と建っている。特に新設校のまわりはワンルームのブームだ。
その分、古い家はどんどん壊されてゆく。
ワンルームの家賃も結構な値段が多いし、諸物価高騰の折、生活費も大変だ。
で、経済的に厳しい学生はブラックバイトでもガマン。
親は共稼ぎでガンバル。
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by photofujii | 2015-05-02 16:27 | 2015年 | Comments(0)

ひとりぽっちの青春

人が集まる東京で、その群衆のなかにポツンと一人でいる。
そんな人影を見ることがある。というより、そういう姿がこの頃多い。
一見、楽しそうな表情のなかに醒めた仮面が残る。若い人にも多い。
なにも群れなくてはいけない理由もないし、群れる必要もない。私もそうだった。
今は死語のようになってしまった「青春」という言葉をよく思い出す。
未来への希望・理想・異性への憧れ、でも結局はひとり。
その結論に、我々の時代よりも今の若い人は早く行き着く。
東京は日本のエッセンスだから、どこの町を歩いてもそれは変わらないだろう。
ひとり暮らしの生活から家族を持つというスパイスが摑めれば、これは幸運。
それからの人生、疑問もなく送れれば更に幸運。
幸せの限りなのだが。
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by photofujii | 2015-04-10 21:11 | 2015年 | Comments(0)

冬の時代の子供たち

今年も受験シーズンが来た。
幼稚園から大学まで、子供も親も運命の神の微笑みを心待ちにしている。
その姿を見ながらいつも思うのだが、受験できるというその環境までたどりつけない子供、
自分だけで必死に生活と戦いながら受験する若者もいる。
見ているだけではわからないなあと思う。
ベースアップだ株高だと世の中沸いているが、
一方で、日本の子供の6人に1人が経済的困窮のなかで暮らしている。
飽食の時代に1日の食費が300円という子もいる。
せっかく進学しても、経済的な理由でやめてゆく若者。
精神的にも肉体的にもきつい毎日なのだ。生存さえ確認できなくなった子もいる。
子供たちにとっては、冬の時代を生きているようなものだ。
私も母子家庭だったが、我々の子供時代はこんなにぎすぎすとした世の中ではなかった。
だから、なんとか生きてこられたのだが、今だったら私もどうなっていたかわからない。
ともあれ、受験生には心からエールを送りたい。
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by photofujii | 2015-01-23 21:02 | 2015年 | Comments(0)

無人の家

今年の社会調査では820万戸、総住宅個数の13・5パーセントが空き家だ。
過去最高だというが、この高い数字には驚いた。
原因は色々と想像出来るが、若者の都市流出で限界集落という言葉もあるように、
地方の多くは老人だけの生活。
日常生活が無理になると高齢者施設への入所、家は無人になる。
空き家が20パーセント以上という県もある。
都会でも見るからに空き家という住宅も目に付き、
事情もあって荒れるがままに放置された家も多い。
商店街や住宅街の中にポツンと壊れたままの家があったりすると、
その周辺は暗い風景になる。
今まで人の住んでいた家が無人になると、急速にその外観も表情を変える。
これは不思議なものだ。
家というものは、人の生活があればご近所までも明るくなり、
ザシキワラシも帰って来たくなるものだ。
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by photofujii | 2014-10-31 17:07 | Comments(0)

公園で遊べない

毒蜘蛛は出る、蚊は飛んでくる。まるで魑魅魍魎が跋扈しているようで、
公園が危険地帯になってしまった。
どこの公園に行っても入口の扉は閉ざされ、蚊に注意の看板がある。
今や、ゆっくりと遊べる場ではない。
デング熱・エボラ出血熱・黄熱病とアフリカを中心とする熱帯地方の伝染病だったものが、
世界が狭くなり思いもよらぬ所で発生する。
これからも地球規模の環境変化で、様々な伝染病がどこで発生してもおかしくない。
暑い地方だ寒冷地だと常識はもう通用しなくなる。まるでスペイン風邪の再現のようだ。
人間の欲望が、入ってはいけない密林の奥地にまで開発を進め、
それによって多くの未知の微生物や病原菌が飛び出し、人が生活の場に持ち帰る。
人間は、神の領域にまで手を出してしまったのかも知れない。
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by photofujii | 2014-10-10 20:34 | Comments(0)

米軍基地寸景

69回目の8・15が間もなくやってくる。
機密保護だ集団的自衛権だと今年は色々あった。
靖国神社の風景と雰囲気も、去年とは違ったものになるだろう。
私は、30年近く前から8月15日の靖国神社で場所と時間を決めて、
定点観測的な記録撮影をしている。
1年や2年ではハッキリわからなくとも永い年月で見ると、
そこに集まる人の顔や姿の違いは歴然としてくる。
丁度、日本社会の変化と二重写しになる。
ここ数年、東京周辺の米軍や自衛隊基地の町を歩くことが何度かあった。
オスプレイが姿を見せた横田基地・厚木基地そして入間基地などなど。
日本の基地と周辺の町が、
これ以上の危険や喧騒の地にならないことを祈るばかりだ。
軍の基地や町がフットライトを浴びるような時代は、断じていやだ。
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by photofujii | 2014-08-08 20:31 | Comments(0)

子供が生きぬける時代か

日本の18歳未満の子供の貧困率が16・3パーセントという国の調査結果が出ていた。
つまり子供の6人か7人にひとりが、経済的困窮のなかで育っているということだ。
しかも年々悪化している。
家族と家庭での日常生活の姿も容易に想像できる。
ベビーシッター事件があったように、今の子供をとりまく環境は厳しすぎる。
受験戦争などというが、そこまでもゆきつけない子供が多くいる。
無戸籍・不就学・育児放棄・親子の遺伝子鑑定から誘拐まで、気が重くなる。
私も母子家庭で育ったので、毎日を生きてゆく子供たちの
不安で揺れ動く気持ちは、多少わかるつもりだ。
多くの若者が、子供たちの支援活動に頑張っていることに希望をつなぐが、
アベノミクスで悦に入っている金目が総ての大人の世界で、
どれだけ関心を持つ人がいるか。
いずれにしても、今の子供たちが成人するまで生きぬくには、
鋭く厳しい山が、これから幾つも待ち構えているはずだ。
もちろん、世界の子供たちにも。
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by photofujii | 2014-07-18 17:00 | Comments(2)

基地と共存する町・福生

新緑が見たくて、東京の西郊・福生の町を歩いた。
青梅線・福生駅の改札を出ると、いきなり若いアメリカ女性のゆかた姿にでくわした。
ここは米軍横田基地の町でもある。
町は鉄道の線路で分けられ二つの顔を持っている。
東側は基地の色、西側は古くからの町。
西に向かうと懐かしさを覚える商店街が並び、やがて玉川上水と多摩川に出る。
綺麗な流れの周りには寺や造り酒屋があり、静かな雰囲気にホッとする。
駅まで戻って基地の方に向かう。人影もあまりない。
時々、今は日本人が住む米軍ハウスを見かける。
基地に面した国道沿いに出ると風景は一変、色鮮やかな店がびっしりと並ぶ。
ドルの値札もある。
派手に飾ったオートバイの若者グループや観光客も異国風景を楽しんでいる。
最寄りの八高線・東福生駅まで歩きながら思った。
基地問題でホットな沖縄、過去には色々な事があったとしても、今は観光に
アメリカ文化を取り込んで共存するクールな福生。
置かれた状況の違いを考えれば当然だが。
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by photofujii | 2014-05-16 16:39 | Comments(0)