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<季節感>1995年浅草

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この暑いのに25年使っていた冷蔵庫がついに壊れてしまった。

大急ぎで新しいのに買い換えたが、「よく使いましたねー」と電器屋さんは驚いていた。

新製品の進化にビックリ、自分が浦島太郎のように思えた。

昔は荒物屋・金物屋と呼んでいた商店が季節の変わり目にガラリと商品を入れ替え、

夏には食べ物を冷やしたり腐らせたりさせないように工夫した生活用品を、店頭に並べた。

時代が変わり古いものはどんどん姿を消し、季節感もなくなった。

我々の若い頃、新しい物に電気という言葉をつけて電気冷蔵庫・電気掃除機などと呼んだ。

今でも電気という言葉の響きには、進歩・斬新・新しもの好きを感じる。

近頃はやりの電気自動車というのもあるし。


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by photofujii | 2018-07-02 21:26 | 1990年代 | Comments(0)

<梅雨の情緒>1991年浅草

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180621「梅雨の情緒」1991年 浅草

うっとうしい梅雨だが、陰気なことばかりではない。

下町の夜、雨で濡れた路地を歩いて思わぬ幸運に出会うこともある。

料亭の玄関先で客を送る女将や芸者さん。和風の雨傘を差して淡い灯かりに佇む姿。

なんとも云えない風情、この季節だけの心に深く沁み入る情緒だ。


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by photofujii | 2018-06-21 20:49 | 1990年代 | Comments(0)

<梅雨の晴れ間>1985年浅草

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梅雨の晴れ間に青空を見ながら歩くと、なにやらホッとする。

下町の路地裏では傘の干し方にも風情があったし、

古い団地の窓から一斉に色とりどりの雨傘が出ているのも、楽しい風景だった。

此の頃は洒落た傘も多いが、ビニールの透明傘は色気がない。

そういえば日本には昔から、蛇の目傘という色気たっぷりの傘があった。


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by photofujii | 2018-06-16 17:16 | 1970年代~80年代 | Comments(0)

<おまわりさん>1995年、浅草

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驚くほど役人や警官の不祥事が続く。どちらも信用で成り立つ職業だ。

最近も派出所で巡査が若い同僚にピストルで撃たれ、瀬戸内海の島では脱走犯の大捜索のあげく、

一週間も前にまんまと島から逃げられていたという大失態。

70年以上も前の戦後の混乱期、新生警察の信用は厚かった。

我々子供たちは、警官のことを親愛の情を込めて「おまわりさん・駐在さん」と呼んだ。

おまわりさんの姿は、子供たちにとって絶対の安心感だったのだが。


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by photofujii | 2018-05-03 20:09 | 1990年代 | Comments(0)

<ひとり旅>2001年 浅草

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新しい年もどんどん過ぎてゆく。

ふるさと隅田川、吾妻橋からの眺めも日に日に変わってゆく。

変わらないのは、川風にまかせて浮かぶ都鳥ぐらいか。

鳥はうらやましい、気ままに飛揚して中天に舞う、風任せのひとり旅。

それでも自分の意志で風を選ぶ。

我々は自分の意志で生き方を選べるか

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by photofujii | 2018-01-04 20:35 | 2000年代 | Comments(0)

「師走の町」1998年 浅草

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以前は12月に入る頃から、下町では大小様々な市が立った。生活用品の屋台店も多く便利だった。

今はスーパーもコンビニも正月から店を開けているから、露店の市は少なくなった。

それでも夜店で老人がテキパキと切り盛りする姿は、懐かしく忘れ難い思い出だ。


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by photofujii | 2017-12-20 15:50 | 1990年代 | Comments(0)

「職人の心意気」1979年・浅草

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東芝・日産・神鋼と日本を代表する製造業が偽装や不正で揺れている。

会社や自分の生活を守る為なら手段は選ばずで、それが彼等の正義のようだ。

浅草に洋服直しやカケハギを生業とする職人がいた。老人は一日中ミシンの前で心を込めて仕事に没頭していた。

とても良い顔だった。


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by photofujii | 2017-10-20 20:26 | 1970年代~80年代 | Comments(0)

半世紀前の酉の市

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正確に云えば、これは55年前の浅草・酉の市でのスナップだ。
当時も季節の行事としては人出が多かったが、今のように観光的ではなく、客は普段着姿の近所の人や
近郷近在からという感じの人がほとんどだった。
だから店の人も客もなごやかな雰囲気のなかでお互い楽しんでいたし、商売繁盛・家内安全を素直に祈っていた。
近頃の季節の行事というかイベントは、ハロウィンやバレンタインと横文字ものが羽振りをきかせ、
伝統的な日本の季節の行事は息も絶え絶え。そして、この頃のイベントには大きな事故も多い。
これからは、命懸け決死の覚悟でイベントに出掛ける時代になるのかも。
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by photofujii | 2016-11-11 21:15 | 1950年代~’60年代の写真 | Comments(0)

気になること

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年を取ると、今までなんでもなかったことが妙に気になってきたり、又その反対のこともある。
子供の頃から私の気持ちをホッとさせてくれる場所だった隅田川の吾妻橋上の風景が、このごろ私の気持ちを落ち着かせてくれない。
高く広かった空はもう望むべくもないし、周りはニョキニョキと高い建物やケバイ色が林立している。
陽を浴びて反射する強い色や光、絶え間ない騒音。静かだった吾妻橋は今や喧騒の巷。
考えてみると、日常生活に欠かせない便利な家電製品、工事や建築の現場、ジェットエンジンからパトカーのサイレンまで
騒音の元は多種多様。町を歩いても建物の壁面や看板まで、蛍光色のようなドギツイ色が多い。
気に障ることの多い現代である。
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by photofujii | 2016-10-29 16:29 | 2016年 | Comments(0)

ランドマーク

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浅草花やしきのタワーが消えた。50年以上も前から私には見慣れた日常風景だった。
浅草寺の境内から見えるタワーの姿はいつもの風景で、別段気にもとめず通り過ぎていた。
ところがなくなってみるとその風景が妙に白々しく、初めての場所を歩いているような居心地の悪い気がした。
どこの土地でも、そこに住む人にとって一人ひとりのランドマークがあると思う。
なにも立派な建造物やタワーばかりでなく、山や河もある。
ふるさとの景色にランドマークが重なれば、そこにはきっと幸せな情景が思い浮かぶだろう。
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by photofujii | 2016-10-21 17:27 | 2016年 | Comments(0)