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不夜城の東京

スポーツ観戦の帰り道、久し振りに夜の湾岸・運河沿いの道を歩いた。
近くに街並みもない広い公園のなかを、意外に多くの人が犬と散歩したりジョギングをしているのに驚いた。
そして見上げた空まで明るいのにも驚いた。それは公園内の街灯のせいばかりではない。
周辺の競技場や施設の照明そして都心部の明りが空に反射して、夕暮れ時のように明るくなっている。
いつも町なかで夜になると見かける、自販機が5台10台と並んで周辺がパーッと明るくなっている状態が、
東京全体を覆っている感じだ。
地方からの帰り、羽田空港への着陸直前に東京の夜景を眺めて明るいと思ったものだが、
地上からの眺めは又、別の明るい景色だった。
つくづく東京は不夜城だと思う。
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by photofujii | 2015-11-14 17:12 | 2015年 | Comments(1)

視線

町を歩いていると、存在を誇示するような行動をする人や派手やかな装飾を
ほどこしたものが目につく。
この猫の顔を目にしたのも、坂の途中を歩いていた時だった。
なにか変な気を感じて立ち止まると、民家の壁面に描かれている大きな猫が
じっとこちらを見ていた。
その視線が、ずっと私を追いかけていたらしい。
その手前には墓地があり、夏の夜だったら子供たちには絶好の度胸試しの場所だ。
また別の日、繁華街で人に良く馴れたカラスを見た。
おとなしく手の上に乗ったりするのだが、その目は鋭く野生を感じさせた。
壁面の猫もカラスも油断のない目つきだった。
裏道や路地、表通りを歩いてさえも、どこからか強い視線を感じることがある。
行き交う鋭い視線の先にあるのが私の姿なのか。
その視線の行く手になにがあるのか、気になるような、ならないような。
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by photofujii | 2015-07-25 22:19 | 2015年 | Comments(0)

主張する

この写真はだいぶ前に撮ったものだ。今この展示があるかどうかわからないが、
現在でも同じようなやり方で、自分たちの考えを主張する人が多い。
その主張が社会であまり受け入れられず、四面楚歌の気持ちで止むにやまれぬ
というのも多いと思う。
今、国会周辺では安保関連法案への抗議で主張するプラカードやボードが林立し、
毎年の8・15当日の靖国周辺でも、主張の違いはあっても同じような風景がある。
私も近ごろ何回か国会前には行ったが、若い人たちの姿が少しずつ多くなっている。
60年や70年の安保闘争では、学生や若者が中心だった。
私の目の前でも流血の乱闘がいくつもあり、自分の無事が不思議なくらいだった。
だから今の若い人が、シュプレヒコールと共にプラカードを持って整然と抗議し、
主張するスマートな姿を見るのはうれしい。
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by photofujii | 2015-07-17 20:57 | 2015年 | Comments(0)

命と心をつなぐ糸

近ごろ気がついたのだが、
よく渡る私鉄の踏切に「いのちの電話」という文字の看板が立っている。
自殺を思い止まらせるためのものだ。
軽く看板などと云ってしまって良いのだろうかと思いながら帰ってきた。
これは決して軽い文字でも看板でもない。
毎日のニュースは想像を超えるものばかりだ。
少年から老人・働き盛りの者まで、もう平穏に暮らすことは無理なのかと思うほどだ。
連帯・絆と云ったところでお題目、まあ明日になればきれいに忘れている。
忙しい日常を送っていれば、誰も変わりないはずだ。だからお互い人のことは云えない。
思い返してみると、私の周辺にも自ら命を絶った人がいた。
遠縁の老人、高校時代の友、親しかった友人の兄、ビルの上からの若い女性のとび降りと、
その幾つかは目撃しているし、今でも忘れることが出来ない。
どんな綺麗ごとを云っても通用しない時代になってきたと感じる。
私の近所のどの踏切にも「いのちの電話」の看板が立っている。
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by photofujii | 2015-07-11 22:15 | 2015年 | Comments(0)

水門風景

急に川が見たくなって、川沿いの町を歩いている。
多摩川・隅田川・荒川・中川・江戸川、こんなところだ。
そこには必ず水門や閘門・堰がある。
それで思い出すのだが、私が子供の頃、今の荒川を荒川方水路と呼んでいた。
今、東京の地図には旧中川・新中川とあるが、新中川も荒川も共に人工の河川だ。
何十年もかけて土木工事をして新しい水路を作り、水門や閘門を置いて、
東京の町、特に下町は洪水から守られるようになった。
掘り割り・水路も多くあり、東京は古くから「水の都」と呼ばれてきた。
水門を見ると城壁のようにみえて威圧感もあるが、それによって我々は守られてきた。
今年もすでに幾つも台風が発生し、風水害も多く出ている。
先人たちの知恵と努力が大いに役立っているわけだ。
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by photofujii | 2015-07-03 15:46 | 2015年 | Comments(0)

トランクルーム

近頃、町を歩いて良く見かけるのがトランクルーム・レンタルボックス・コンテナルームの看板だ。
和製英語なのかも知れないが、ボックスとルームの商売上の違い、内容の違いは
どうも良くわからない。
家族にとって大切な物や美術・骨董品でも収納してあるのかと思いきや、
最近ではそうでもないらしい。日常品に近い物まで入っているという。
特に新興の町に多くある。先日も都心から少し離れた新しい住宅街を歩いた。
するとメインストリートとおぼしき通りの両側、信号を2・3通り過ぎる間に
数えただけで4ヶ所もあった。
家族構成や家の広さにもよるのだろうが、不必要な物まで
ついつい買ってしまうというのが多くないか。よく聞く話しではある。
貸し本・貸し自転車・レンタカーなどお馴染みの物から、
最近のレンタルショップでは、こんなモノまで貸すのかと驚くほどだ。
一度使ったら仕舞いっきりというよりは借りたほうがはるかに良い。
少し前、アフリカの女性が紹介した日本語「もったいない」を思い出した。
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by photofujii | 2015-06-26 21:10 | 2015年 | Comments(0)

緑陰の人模様

あっという間に新緑も終わり、木陰がほしい季節になってきた。
先日、散歩の途中で緑がきれいな近所の公園に寄った。
音も無く誰もいないと思った公園の奥のベンチに老人3人が座っていた。
青空と周りの緑から浮き出るような穏やかな姿に、思わず見とれてしまった。
飲み物を前に心からうれしそうな様子がわかる。久し振りに見る穏やかな老人たちの姿だ。
今の時代、若者や働き盛りの者ばかりでなく、
老人や子供たちのギスギスした姿が目につく。私も人のことは云えないのだが。
この前、もう何年も歩いていなかった江戸川沿いの町を歩いた。
堤防の上から小さな公園を見ると、緑陰のブランコから子供たちの元気な声が聞こえた。
さわやかな風と緑は人を美しく見せ、素晴らしい生きものに変えてくれる。
そういえば昔、「緑陰の天使」「我が谷は緑なりき」という忘れられない映画もあった。
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by photofujii | 2015-06-19 18:38 | 2015年 | Comments(0)

ゴリラとゴジラのいる町

自分が動物好きのせいか、町を歩いていてもやたら動物の姿が目に入る。
それも生きている本物ではない。立体や彫刻・絵やイラストなどだ。
この頃話題のゴジラからゴリラ・ワニ・トラ・ヒョウ・ウマ・ウシ・イヌ・ネコと
なんでもござれ。
今に始まったことでもないが、それが目を奪うようにドンドン大型になってゆく。
静かな住宅街にあって、心をざわつかせるものもある。
作る方にも見る人が一瞬オヤッ、それから思わずニヤリとさせるような
心の余裕があれば気持ちがよい。
道ゆく人が、その動物たちの出現で色々な想像を楽しみ、
その日が、愉快で軽やかな一日であればなお良い。
それが、町なかの創造物たる動物たちに新たな命を吹き込むことにもなる。
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by photofujii | 2015-06-13 07:25 | 2015年 | Comments(1)

郵便ポストはなぜ赤い

近頃はどこを歩いても、ちょっとした商店街や町なかまで鮮やかな色、
というよりもドギツイ色が氾濫して目がチカチカしてくる。
先日、郊外の静かな町を歩いて目に付いた物があった。物というより色だ。
それは郵便ポストの赤。今、都内の街並みの中では目立たない。
若い頃、ポストを目にするとなぜか心をホッとさせた。
今でも赤い色は、日常感覚のなかで大いに生きている。
思い出してみると、真っ赤な嘘、赤っ恥、赤い気炎。
歌でいえば「赤いハンカチ」「赤と黒のブルース」「赤いランプの終列車」。
それから、赤ずきんちゃん、赤い靴、サンタクロース、赤冨士、赤帽、お赤飯。
あまり楽しくはないが、兵隊の召集令状や差し押さえの赤紙や赤札、
思想の赤狩りから色町の赤線。最近では、皆んなで渡る赤信号。
はては、赤い股引き、赤いふんどし、赤い腰巻き、もうきりが無い。
やはり赤という色は、我々が生きてゆく上で生活や思い出に必要な色だ。
そして、もうひとつの色「青春」の青も又、素晴らしい心の色だ。
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by photofujii | 2015-06-06 15:09 | 2015年 | Comments(0)

自販機の無気味

私が自販機を利用することはほとんどない。
どこに行っても歩きながら水分補給している人の姿が目立つし、自販機が氾濫している。
国内に今、自販機は250万台近くあるという。目に付くはずだ。
最近は自販機同士の値引き競争も激しい。
自販機が流行り出した頃は、エーこんなものまで売るのというのがあったし、
お金を入れても、何が出てくるのかわからないようなものまであった。
最近は飲料系の販売機がほとんどだが、変なのも時々ある。
町にはもう置く場所もないように思える。
だから、どうしてこんな所にまであるのという場所にまである。
設置関係者の努力と忍耐が目に浮かぶのだが。
町なかで圧倒されるような数の自販機を見ると、
最早、不思議を通りこして無気味でさえある。
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by photofujii | 2015-05-29 15:51 | 2015年 | Comments(0)