<   2018年 01月 ( 6 )   > この月の画像一覧

<心の風景>2008年 向島

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誰も気にかけないような日常の生活風景が、掛け替えのないハッとするようなものに思える時がある。

美しいとか素晴らしいではなく、心の奥底に染み込んでくるような情景だ。

いささか大袈裟になるが、人が生きてゆくために大切な感情だと思う。生活や成長に根差したその人だけの心情。

私の場合は母や叔父たちが育った向島の路地を歩き、小さな町工場が連なる空を見上げた時、

工場の屋根や煙突の姿にガンバレと呼びかけたい気持ちになる。

これは真っ当に生きる人々へのオマージュだと思っている。誰の人生にもそんな気持ちになる時がきっとある。


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by photofujii | 2018-01-31 17:58 | 2000年代 | Comments(0)

<都会の雪>1926年 岩手県

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久し振りの大雪だった。雪は現代都市の弱点を正直に映し出す。

準備はしていたつもりでも、日常生活は混乱し長期に及ぶ。

しかし悪い事ばかりでもない。雪で白く覆われた都会風景は、思わぬ美しさで我々の目を楽しませてくれる。

目障りな看板やビルも消えた静かな街の佇まいは、日頃の疲れた気持ちを忘れさせてくれる。


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by photofujii | 2018-01-26 10:52 | 1990年代 | Comments(0)

<牧場・まきば>1962年・岩手県

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動物福祉畜産という言葉を聞いた。狭い屋内から草原に出し家畜をのびのび育てることらしい。

ストレスなしで育ったニワトリは良い玉子を産むし、健康な豚の肉は美味しい。

一時期、効率よく大きく育てようと、豚もニワトリも身動き出来ない狭い檻に入れられ餌さばかり食わされた。

どこに行っても不健康な肉や玉子を食わされた記憶がある。

動物福祉で家畜たちが遊ぶ新緑の明るい牧場風景が目に浮かぶ。

どっちにしても牛も豚もみんな人間に食われてしまうのだが。


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by photofujii | 2018-01-20 14:32 | 1950年代~’60年代の写真 | Comments(0)

<独居老人>2003年 墨田区

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年初からの大雪、ニュースを見ていると老人の雪下ろしや除雪、辛い姿ばかりが出てくる。

事故も多い。豪雪地帯での屋根の雪下ろしはボランティアがいるとはいえ、

ひとり暮らしの老人にとって、東京に住む我々の想像を絶する重労働だ。

これから急激に増える独居老人、その心理につけ込んだ不祥事の数々。

今年も又、高齢者にとっては大変な一年になりそうだ。


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by photofujii | 2018-01-15 21:08 | 2000年代 | Comments(0)

<大売り出し>1962年 銀座

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年末年始の安売りを昔はバーゲンセール、今は洒落てクリアランスセールなどと云って楽しんでいるが、

やってることは同じ。

我々の子供時代、家庭を預かる女性たちは生活に直結するものを安く手に入れようと、

バーゲンセールは戦場だった。

時代が違うよと云われそうだが、社会のタガが緩んでいる今、

ピンと気を張って生きたあの頃の空気を思い出す。


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by photofujii | 2018-01-11 10:15 | 1950年代~’60年代の写真 | Comments(0)

<ひとり旅>2001年 浅草

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新しい年もどんどん過ぎてゆく。

ふるさと隅田川、吾妻橋からの眺めも日に日に変わってゆく。

変わらないのは、川風にまかせて浮かぶ都鳥ぐらいか。

鳥はうらやましい、気ままに飛揚して中天に舞う、風任せのひとり旅。

それでも自分の意志で風を選ぶ。

我々は自分の意志で生き方を選べるか

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by photofujii | 2018-01-04 20:35 | 2000年代 | Comments(0)