<   2017年 06月 ( 5 )   > この月の画像一覧

一強

d0304870_17112272.jpg

近頃よく使われる「一強」と同義語に「断トツ」という言葉がある。「ぶっちぎり」の強さを指す。
良い意味に使うことが多かったが、この頃はそうとばかりは云えない。
国の政治だったり、業界の力関係だったり、あるいは子供の遊び仲間での勢力図だったりと色々だ。
それぞれの世界で軋みが出て深刻な事になる。特に国の政治では困る。
このスナップショットは30年も前に撮ったものだが、まわりの乗客は我慢に耐えておとなしくしていた。
その頃は車内でよく見かけた風景だ。今でも時々目にするが、乗客同士のケンカにもなる。
世の中ギスギスして自己中心になり、ますます生きにくい日常だ。
まわりの人への想像力が少しでも働けば、もっと穏やかな日々を送れるように思えるのだが。
[PR]
by photofujii | 2017-06-30 17:15 | 1990年代 | Comments(0)

パフォーマンスの選挙

60年近く前の選挙の時、街頭演説を聴く人達を撮ったことがある。
みんな真剣で静かに座り込みじっくり聴いている。ねじり鉢巻きで仕事の途中のような人もいる。
d0304870_1544574.jpg

数年前の衆議院選挙の時、たまたま小池都知事の選挙演説にぶつかった。
日の丸を持った支持者が大挙動員されお祭り騒ぎ。演説も主張もあったものではない。
大騒ぎで何を云っているのか聞こえないし、聴いてもいない。ただただ騒いで終わり。
パフォーマーがいてパフォーマンスでまわりが盛り上げる。
三流の田舎芝居を見ているような気がした。
選挙に限らず、日本人の日常生活は近頃一億総パフォーマンス社会。
その日その日が良ければそれで良し。そんな気がしてならない。
d0304870_1555912.jpg

[PR]
by photofujii | 2017-06-24 15:08 | 1950年代~’60年代の写真 | Comments(0)

自転車泥棒

d0304870_167834.jpg

先日、隣りの町を歩いていると「やめて下さい・植木ドロボー」と書いた板が掲げてあった。
それで自転車ドロボーが多いというニュースを思い出した。年間46000台以上が盗まれるという。
もちろん鍵ナシが多い。
「自転車泥棒」という、第2次世界大戦直後のイタリアを舞台にした映画があった。
名監督デ・シーカの傑作だ。
そのストーリーと共に、ひとつひとつのシーンを今でも鮮明に思い出す。
不愉快な事件が続く今、植木ドロボーの看板なんか気にも留めない人が殆どだろうが、
なにやら現代社会の殺伐と味気なさを表して充分だ。
日本には昔から花ドロボーのことを「花盗人・花ぬすびと」という美しい言葉まであったのに。
[PR]
by photofujii | 2017-06-16 16:11 | 2017年 | Comments(0)

村社会

d0304870_1533730.jpg

福島の原発事故の後、関連のニュースで「原子力村」という言葉がよく出てきた。
原子力発電所と関連業界・学者・技術者と官から民まで、およそ原子力関連で生きる人の社会を、
「村」にたとえて云ったものだ。日本株式会社と外国からも云われた。
このスナップショットは、30年以上も前に空港のロビーで撮ったサラリーマンの転勤見送りの風景だ。
日本社会はなにかの組織に属していないと生きずらいし、一丁前の人間として認められなかった。
排他的で仲間意識が強いのが「村社会」で、日本の風土は長い間それを守ってきたし、それは今も変わっていない。
人も狼も集団で生きている。
日本も社会構造が変わってきたと云われるが、一匹狼の生きずらさは少々のことでは変わらない。
[PR]
by photofujii | 2017-06-10 15:10 | 1970年代~80年代 | Comments(0)

生きにくい

d0304870_17582840.jpg

夕暮れ時、荒川の土手を歩きながらこの情景に出会った。20年ばかり前のことだ。
遠目には落書きに見えたのだが、近かずいてからこれは単なる落書きではないと思った。
土手の上から眺めながら、この人はどんな思いでこれを書いたのだろうと考えてしまった。
あれから時代の空気はどんどん深刻になってきた。
仕事や学校での重圧やいじめ・社会の分断と、子供や若者から老人まで私も含めて多くの人が、
日々の生きにくさを感じているはずだ。
一方で我が世の春という人もいるだろうが、さてそれがいつまで続くかだ。
栄枯盛衰という言葉もあるが、今はそう単純な話しではなくなっている。
社会全体で一層の意識分断も進み、世の中どんどんギスギス・カサカサになり、
ゆとりがなくなってゆくような気がする。
[PR]
by photofujii | 2017-06-03 18:01 | 1990年代 | Comments(0)