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信仰心

どんなに科学技術が進歩しようと、それと同じスピードで人間の心も進化するわけではない。
そんなことを考えながら町を歩いていると、思わずクスッと笑える風景に出会う。
そのひとつが東京の町に意外と多い石仏や道祖神のある風景だ。特に石仏の姿が目につく。
地蔵菩薩や赤い鳥居のお稲荷さん・馬頭観音だが、これら石仏の置かれている場所が面白くておかしい。
個人の家の庭から赤い鳥居が見えたり、壁や塀を前からあったお地蔵さまのためにわざわざ凹ませたりして、
面白い変な風景が出来上がる。
当事者にとっては明らかに不便なのだが、塀や壁・周りの建物が何度変わろうが、
お地蔵さまもお稲荷さんのキツネの位置も微動だにしない。
もちろんこれは神仏のタタリを気にしてのことだが、
文明や生活の文化がどんなに進歩しても、人間のこういう心は変わらない気がして嬉しくなるし、
穏やかな楽しい気持ちになれる。
神仏も恐れず、平気で優しい顔のお地蔵さまを倒すような人間の姿は見たくないものだ。
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by photofujii | 2015-10-29 17:37 | 2015年 | Comments(0)

銀座の小道

日曜日の銀座に出た。ホコ天で爆買い風景を見ようとヤジウマ根性で行ってみた。
中国から東南アジア・ヨーロッパ・南米とまるで人種のるつぼ。賑やかで楽しかった。
熱気を冷まそうと裏道に入った。
銀座は小学生の頃からうろついている町だ。生まれ育った浅草から地下鉄で15分、銀座と浅草は思い出と共にある。
学生時代は新宿・六本木もうろついていたが、やはり何かあれば今でも銀座・浅草である。
日曜日でもあるし、銀座も大通りから一本裏道に入ると人の気配もなく、静かそのもの。
子供の頃から通り抜けていた路地もわき道も変わってしまい、殆んど面影も残っていない。
それでも幾つかの路地を抜けると、気持ちだけは納得した。松坂屋の跡地は大きな空間になり、又新しい銀座が出来る。
表通りは今、外国ブランドの店がビッシリと並んでいるが、
裏道・小道に入れば、残っていてもらいたい店や老舗がまだまだいっぱいあるし、それが懐かしい。
くさっても鯛、くさっても銀座、なんと云おうと銀座である。
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by photofujii | 2015-10-23 21:10 | 2015年 | Comments(0)

桃色とピンク

先日、散歩中にピンクのハイヒールの女性がいた。
別の日、地下鉄でもピンクのハイヒールを見かけた。帰りがけ近所の駐車場にもピンクの車が停まっていた。
やたらピンクが気になった一日だが、これが総てショッキングピンク。
考えてみるとピンクは不思議な色だ。非日常の色で特定の印象を持つ人が多いと思う。
バラ色の人生・ピンクカーネーション・ピンクパンサー・桃太郎・桃の節句・桃割れなどは楽しくて優雅だが、
ピンクムード・ピンク映画・ピンクサロン・桃色遊戯「昔これ警察では異性不純交遊と云っていた」ナドナドは
どうも具合が良くない。
表現の仕方ひとつ使い分け次第で、同じ物でも印象や見た目が違ってくる。
黄色とイエロー・青とブルー・白とホワイト、なにかが少しずつ違って見えてくる。
ま、手紙とレターとの違いのようなものか。
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by photofujii | 2015-10-16 16:33 | 2015年 | Comments(0)

出前の景色

先日、下町で出前持ちの姿を何度か見かけた。出前の中身はラーメンやそばだ。
ラーメンやそば・寿司なら出前という言葉がぴったりに思える。
ところがこの頃はピザや酒の出前もある。これはデリバリーと云うらしい。
同じ宅配サービスでも、届ける物が違うと使う言葉も違う。ややっこしいことだ。
私が子供の頃、下町の忙しい商店や職人の家では、店屋物の出前で昼・夜の食事を済ますのが当たり前だった。
だから町のどこを歩いても、出前の箱や岡持ちを持って自転車で走っている姿があった。
今、我が家の周りでは、バイクでやたらスピードを上げてうるさく走り回るデリバリーの姿がある。
今更あの頃のことを云っても始まらないが、
片手で自転車のハンドルを握り、片手で何段にも積み重ねた丼を載せた台を支え、そば屋の店員が颯爽と走っていた。
その姿を町の人はうっとりと見入っていた。
出前持ちの心意気というか、正に曲芸・真剣勝負の芸術品だった。
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by photofujii | 2015-10-09 20:49 | 2015年 | Comments(0)

都会の野生とペット

モノレールに乗って湾岸の町と森の公園を歩いてきた。この公園は犬の運動場もありペットのメッカのようだ。
ともかく犬を連れた人が多いのに驚いた。
飼い主も犬の種類も様々なのだが、飼い主より犬の方に苦労の色や塞ぎ込んだ顔が多い。
病をわずらったような姿も見える。都会生活の人間の姿と同じだ。
別の日、やはり湾岸の町を歩いた。
水路や運河の多い地域に今、高層ビルがどんどん増え発展している所だ。
ある橋の上まで来ると何羽もの鳥が集まって騒がしい。よく見ると海鵜のようだ。
周りはビルやマンション、橋の上は車のラッシュだが、そんなものは気にも掛けず悠然と羽を広げて涼んでいる。
どこからか飛んで来て、また出かけて行く。どいつもこいつも自由気儘に野生暮らしをしている。
ま、野生にも苦労があるのだろうし、ペットの犬にも人には言えない宮仕えの気苦労があるのだ。
人間とペットはますます一体化し、顔や性格まで夫婦のように似てくる。
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by photofujii | 2015-10-01 15:29 | 2015年 | Comments(0)