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上り下りの隅田川

誰の耳にも「ふるさとの山河」という言葉は心地よいものだ。
浅草生まれの私にとって、山は上野・河は隅田川だ。
子供の頃、走れば数分だった隅田川に出て、橋の上から川の流れと大きな空を
よく一人で眺めていた。もちろん橋は吾妻橋。
今のように川っぷちまでビルもなく、見上げる空は青く広かった。
スカイツリーが出来てから、吾妻橋は見物人が群がっていつも混みあっている。
だから、この頃は専ら桜橋。ここは桜の季節以外あまりひと気もなく空も広い。
晴れた日、桜橋の欄干にもたれ、ゆっくりと下をゆく様々な荷船を眺めて
ボーっとしていると、心の底から気持ちが休まる。
ゴールデンウィークも直前。
知らない土地への旅行もよいが、
久し振りに「ふるさとの山河」とじっくり会話するのも楽しいのでは。
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by photofujii | 2015-04-24 19:04 | 2015年 | Comments(0)

店番犬と招き猫

先日、インドネシアのバリ島で野良犬狩りをするという記事があった。
東洋有数のリゾート地なので、狂犬病のためだという。
東京でも我々の若い頃、野良犬がわんさといた。
地方へ行っても、ひと気のない所で急に野良犬の群れが現れてびっくりしたことがある。
怖い目にも何度かあった。
最近では飼い主の教育が良いのか、礼儀正しく振舞う犬も多い。
それに盲導犬という賢い優等生もいる。
猫はといえば、お家の商売繁盛を招く自負もあるのか、ふてぶてしくて図太いのがいる。
それにこの頃は、ネズミが目の前を走っても何の関心も示さない横着な奴がいる。
商店や飲み屋に行くと、店番をしている愛想の良い犬や猫もいて、特に下町に多い。
客からちゃっかりと肴をもらっている奴までいる。
一人で飲んでいて目を合わせると、これがけっこう可愛くなってくるものだ。
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by photofujii | 2015-04-17 20:53 | 2015年 | Comments(0)

ひとりぽっちの青春

人が集まる東京で、その群衆のなかにポツンと一人でいる。
そんな人影を見ることがある。というより、そういう姿がこの頃多い。
一見、楽しそうな表情のなかに醒めた仮面が残る。若い人にも多い。
なにも群れなくてはいけない理由もないし、群れる必要もない。私もそうだった。
今は死語のようになってしまった「青春」という言葉をよく思い出す。
未来への希望・理想・異性への憧れ、でも結局はひとり。
その結論に、我々の時代よりも今の若い人は早く行き着く。
東京は日本のエッセンスだから、どこの町を歩いてもそれは変わらないだろう。
ひとり暮らしの生活から家族を持つというスパイスが摑めれば、これは幸運。
それからの人生、疑問もなく送れれば更に幸運。
幸せの限りなのだが。
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by photofujii | 2015-04-10 21:11 | 2015年 | Comments(0)

桜散る

今年の東京は桜が見事だった。
天気にも恵まれ、郊外の駅前や通り・古い寺の一本桜どれもこれもが
広げた枝に包み込まれるようだった。
人の声もあまりない静かな花見も良いものだと改めて思った。
名所の桜も悪くはないが、所詮は酒のつまみ・憂さ晴らしの装置だ。
満開の花は日常の憂さを一瞬でも忘れさせ、
散る花はそれをダメ押しするように、人の気持ちを落ち着かないものにさせる。
満開の花の下で、今年も人はどれほど飲んだことだろう。
ビールの泡のように心の中のなにが消え、なにが澱のように残ったのだろうか。
散る花を武士道の清々しさと謳った過去もあったが、
花吹雪は昔も今も人の心を乱し、狂わせる仕掛けのように思えてくる。
1上野
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2上野
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by photofujii | 2015-04-04 20:41 | 2015年 | Comments(0)