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正月を飾る技

新年を彩る技、特に下町では商店街や神社で鳶の職人たちの技が欠かせない。
私が育った町には鳶の頭が住んでいて、年中行事や祭りと総てを仕切っていた。
毎年、永い経験を積んだ老鳶が年末の決まった日の決まった時間に、
演芸場の入り口を新年の鏡餅と祝いの飾り、
神社の境内には景気よく薦被りの酒樽を、手際よく見事に積み上げてゆく。
惚れ惚れとする技の連続だ。
近年は世代交代で、若い鳶が先輩から懸命に技を引き継いでゆく姿が数年続いていた。
そして今、独り立ちした若い姿がそこにある。
古くてなくなるのも当然というものもある。
しかし、こういう姿と技は残っていてほしい。
それを見ただけで、心が和み穏やかな気持ちになれる。
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by photofujii | 2014-12-26 16:25 | Comments(0)

夕ぐれの空

いつもだと冬至が来て、ああ冬だなあという気分になるのだが、
異常気象が続く今年は、今や冬の真っ最中という感じだ。
ふだんなら今頃から空気が澄み渡って、昼間は真っ青、
それが夕ぐれ時になると、赤と交じり合ってなんともいえない空の色になる。
都心ならばビルの間から、下町なら商店街の通りの奥、
立ち止まって夕焼け空を眺める。
そして、ああ今日も一日無事に終わったなと、
しみじみとした気分になって誰もが家路につく。
私は赤提灯の色を思い出して途中下車となる。
本来なら、これからが夕ぐれ時の楽しい季節なのだが。
さて今年は。
1 銀座
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2 東十条
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3 新小岩
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by photofujii | 2014-12-19 18:43 | Comments(0)

武蔵小杉・摩天楼の町

渋谷から横浜に行く電車で外を眺めていると、通る度にタワーマンションが増えてゆく。
気になっていた武蔵小杉の町にいってみた。ここは今、住みたい町の人気上位にある。
話題も多く、大きなショッピングセンターも開店、広い屋上庭園がオープン、
平日でも賑わっている。
私の記憶に間違いがなければ、昔ここは川崎から続く工場地帯だったように思う。
今ここの住人の大半はそれを知らないだろうし、知る必要もない。
しかし、こうも変わったのかと暫し呆然。
高所恐怖症で地べたに足が着いていないと落ち着かない私などには、
とても無理な町だと悟った。
タワーマンションの新しい町を通り抜けながら、ふと高架線の反対側にあった
駅前の古い町並みを思い出した。
あちら側も変わってしまっただろうが、よし行ってみよう。
そしてガードをくぐったその先に、古い懐かしい町はまだ残っていた。
センターロードの看板と赤提灯の飲み屋街。
私はなにやらホッとして、しばらく立ち止まったままだった。
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by photofujii | 2014-12-11 17:00 | Comments(0)

ボクシング少年の町

私がスポーツで一番好きなのはボクシングだ。
それ以外のスポーツには、あまり興味がわかない。
柔道・レスリング・剣道と一対一でやる競技は他にもあるし、
ラグビーのように肉弾戦もあるが、
やはり、倒すか倒されるか、血をみるかという究極の対決はボクシングしかない。
私は子供の頃、叔父貴につれられてよくボクシングの試合を観にいった。
まだ戦後の雰囲気が残っていた頃で、
場末の暗い小さな会場には、なんとなくざわついた空気もあった。
私もプロは無理でも、アマチュア選手ぐらいにはなりたいと思ったこともある。
よく歩く下町には、格闘技のジムがいくつもある。
冬の寒い日でも、ボクシングジムの前にはじっと見つめて動かない少年がいる。
2本の腕と体で、自分の夢と人生をつかもうとする姿がそこにある。
過ぎ去った遠い日の自分の姿がそこに重なって、胸が熱くなる。
ボクシングはルールに厳しい、スポーツのなかのスポーツだと私は思っている。  
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by photofujii | 2014-12-04 15:51 | Comments(0)