これは隣町に古くからあった荒物屋だが、今はもうない筈だ。
再開発のマンション群のなかで、最後まで高齢のおばちゃんがガンバッていた。
店先きに吊るした商品名を見ても、今の若い人にはどんな物か分からないだろう。
蠅取りリボンはハエが止まったら離れないように粘り気のあるものを塗ったもので、
よく駅前食堂の天井から何本も吊るしてあり、付いたハエで真っ黒になっていた。
網戸が普及していない頃のことだ。
ねずみ取りは篭どり・板どり・粘着とある。興味のある方は調べてみて下さい。
ペンチも色々。
私には前を通るだけでワクワクする店だったし、今も忘れられない「お店やさん」である。