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命と心をつなぐ糸

近ごろ気がついたのだが、
よく渡る私鉄の踏切に「いのちの電話」という文字の看板が立っている。
自殺を思い止まらせるためのものだ。
軽く看板などと云ってしまって良いのだろうかと思いながら帰ってきた。
これは決して軽い文字でも看板でもない。
毎日のニュースは想像を超えるものばかりだ。
少年から老人・働き盛りの者まで、もう平穏に暮らすことは無理なのかと思うほどだ。
連帯・絆と云ったところでお題目、まあ明日になればきれいに忘れている。
忙しい日常を送っていれば、誰も変わりないはずだ。だからお互い人のことは云えない。
思い返してみると、私の周辺にも自ら命を絶った人がいた。
遠縁の老人、高校時代の友、親しかった友人の兄、ビルの上からの若い女性のとび降りと、
その幾つかは目撃しているし、今でも忘れることが出来ない。
どんな綺麗ごとを云っても通用しない時代になってきたと感じる。
私の近所のどの踏切にも「いのちの電話」の看板が立っている。
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by photofujii | 2015-07-11 22:15 | 2015年
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