桜散る

今年の東京は桜が見事だった。
天気にも恵まれ、郊外の駅前や通り・古い寺の一本桜どれもこれもが
広げた枝に包み込まれるようだった。
人の声もあまりない静かな花見も良いものだと改めて思った。
名所の桜も悪くはないが、所詮は酒のつまみ・憂さ晴らしの装置だ。
満開の花は日常の憂さを一瞬でも忘れさせ、
散る花はそれをダメ押しするように、人の気持ちを落ち着かないものにさせる。
満開の花の下で、今年も人はどれほど飲んだことだろう。
ビールの泡のように心の中のなにが消え、なにが澱のように残ったのだろうか。
散る花を武士道の清々しさと謳った過去もあったが、
花吹雪は昔も今も人の心を乱し、狂わせる仕掛けのように思えてくる。
1上野
d0304870_20383941.jpg

2上野
d0304870_20392388.jpg

[PR]
by photofujii | 2015-04-04 20:41 | 2015年 | Comments(0)
<< ひとりぽっちの青春 桜咲く上野の山 >>