<梅雨の晴れ間>1985年浅草

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梅雨の晴れ間に青空を見ながら歩くと、なにやらホッとする。

下町の路地裏では傘の干し方にも風情があったし、

古い団地の窓から一斉に色とりどりの雨傘が出ているのも、楽しい風景だった。

此の頃は洒落た傘も多いが、ビニールの透明傘は色気がない。

そういえば日本には昔から、蛇の目傘という色気たっぷりの傘があった。


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# by photofujii | 2018-06-16 17:16 | 1970年代~80年代 | Comments(0)

<ワイドショーは花盛り>2014年新宿

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暇なので昼飯を食いながら、テレビのワイドショーをよく見る。

忙しかったころは見たこともなかったから、ヨクヤルヨと思いながらも感心して見ている。

ワイドショーだから政治・経済・芸能・生活と幅広くニュースを伝えるのだろうが、

チャンネルを変えてもどの局も同じ内容だ。

つまり日本中が同じ時間帯に同じスキャンダルを見詰めているということか。

石川五右衛門ではないが、今の日本は「世にワイドショーの種は尽きまじ」というところか。


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# by photofujii | 2018-06-11 16:14 | 2014年 | Comments(0)

<日常への旅>1999年葛飾区

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若かった頃、長い旅によく出かけた。あんな遠い所までよく行ったものだと思う。

歳と共に長旅はもういいやと思うようになったが、知らない町を歩きたいという気持ちだけは変わらない。

我が家から30分も電車に乗れば、遠くに山影も見え幾つもの川を越え鉄橋を渡る。

視点を変えて歩けば、いつもの町にも新鮮な発見がある。それだけで充分に旅した気分だ。


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# by photofujii | 2018-06-06 15:54 | 1990年代 | Comments(0)

<怒りの矛先>1988年 新宿

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不愉快な事が続く。このごろの我々は怒るべき相手に対して、真っ直ぐに憤ることが出来ているだろうか。

問題の本質を隠されたり変えられたりで、どこに怒りをぶつけるかさえ迷ってしまう。

社会にエネルギーがあった頃、周囲から何と云われようと、孤立無援でも自分の主義主張を貫く人がいたし、それが社会を変える切っ掛けにもなった。

同調社会の今では考えられないが、不正に対して怒ることだけは忘れたくない。


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# by photofujii | 2018-06-02 11:57 | 1970年代~80年代 | Comments(0)

<掟破りの風景>1992年中央区

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これは四半世紀前のバブル絶頂期、地上げで古い長屋の両隣りが切り取られ、

倒れる寸前になった残りの一軒をつっかい棒で支えている、都心での再開発風景だ。

業者の法律違反ではないにしても、住み慣れた住民にとって社会通念上は立派なルール違反だろう。

今、そういう掟破りの空気が世の中に充満している。

政官財の世界はもとより、教育界や大学スポーツの足元まで来てしまった。

情けない大人たちの姿に比べ、若者たちの自主自省的な行動や自浄作用が唯一の救いだった。


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# by photofujii | 2018-05-29 16:33 | 1990年代 | Comments(0)

<和風ブーム>1990年 台東区上野

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外人観光客の急増で、民泊だルームシェアだと話題も多い。特に外国の若者に人気なのが手頃な値段の和風旅館だ。

異国情緒も人気らしい。下町の簡易旅館にも長期滞在が多い。

戦後の復興期、日本の中学・高校生の修学旅行は人数が多くてもなんとか泊まれる日本旅館だった。

東京では上野や本郷にそういう旅館が多く集まっていた。

今、修学旅行は海外が流行り、夢のような時代になった。


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# by photofujii | 2018-05-23 17:45 | 1990年代 | Comments(0)

<肉体労働の魅力>1980年頃 青森県

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内科のクリニックに通院している。待合室に座っていると実に色々な人が来る。

老若男女と様々だが、一見健康そうな人までいて何の病気かわからない。

古代エジプトでは脳の手術まで行なわれていたと云うから、人間と病気は永い付き合いなのだろう。

昔から「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と言われてきた。

肉体労働を軽くみて価値を認めない現代人に、心の病が多いのも当然だろう。

全身を使っての汗まみれの労働、その爽快感の心地よさは何にも代え難い。


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# by photofujii | 2018-05-17 19:59 | 1970年代~80年代 | Comments(0)

<24時間営業 年中無休>2014年足立区

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大手コンビニチェーンの出店競争が激しさを増しているらしい。

それに加えて裏通りにまで自販機が溢れ、夜はまるで不夜城のようだ。

自販機は24時間営業の無人店舗と同じだ

必要最低限の生活がいつでも保証されていると思えば、

明日のためにこれを準備しよう用意しなくてはという気持ちの緊張もなくなる。

新鮮な心の持続や切り替え・ケジメもなくなる。

便利な生活には落とし穴もある。


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# by photofujii | 2018-05-13 16:31 | 2000年代 | Comments(0)

<ブロイラー状態>2018年

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生まれて初めて病院通いをしている。医者に食事制限された。

改めて周りを見ると、高カロリーの美味しいものだらけ。グルメブームで我々は度を越した暴飲暴食を平気でする。

若鶏はよい餌を多量に食わされてブロイラーにされ、旨くなると人間に食われる。

今度は人間が栄養過剰といわれて、無理矢理低カロリーや無糖・無塩の食品を食わされる。

年寄りは健康だ長生きだと薬漬けにされる。まるで詐欺にあっているようなものだ。


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# by photofujii | 2018-05-07 14:41 | 2000年代 | Comments(0)

<おまわりさん>1995年、浅草

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驚くほど役人や警官の不祥事が続く。どちらも信用で成り立つ職業だ。

最近も派出所で巡査が若い同僚にピストルで撃たれ、瀬戸内海の島では脱走犯の大捜索のあげく、

一週間も前にまんまと島から逃げられていたという大失態。

70年以上も前の戦後の混乱期、新生警察の信用は厚かった。

我々子供たちは、警官のことを親愛の情を込めて「おまわりさん・駐在さん」と呼んだ。

おまわりさんの姿は、子供たちにとって絶対の安心感だったのだが。


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# by photofujii | 2018-05-03 20:09 | 1990年代 | Comments(0)

<セクハラ>1990年 港区

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人類が生まれた時からセクハラはあったのだろうか。

今、世界中がセクハラで大騒ぎ。私も80年近く男をやってきたのでデカイツラは出来ない。

ハラスメントとは力関係による嫌がらせのことだが、暇だから余計なことを考えるのか。

本気で仕事をやっていれば、そんな余計なことをしている時間なんかない筈だ。

このスナップは居酒屋の立ち飲み風景だが、仕事帰りの男たちが雑談で一息つきながらパッと飲んでサッと帰る。

女性の姿はまったく見えない。

仕事と酒は付きものだが、今の時代男の精神衛生の弱さだけが際立つ。


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# by photofujii | 2018-04-27 21:09 | 1990年代 | Comments(0)

<平均寿命>1960年 台東区

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国の市区町村別の平均寿命が発表された。

そこには地域の経済や労働・風土特性まで想像できるデータが含まれている。

このデータからは短命の地域でさえ、私から見れば充分に長生きと思える。

此の頃は国民の健康志向からか、何でも数値で発表される。健康寿命だ介護支援だと何でも数字で線引きだ。

人生の最後は、数字に追いかけられずに生きたいものだ。


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# by photofujii | 2018-04-22 17:50 | 1950年代~’60年代の写真 | Comments(0)

<制服>2008年 台東区

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180417「制服」2008年 台東区

今年の春は、学校の制服の話題が多くあった。

中学ではジェンダーレス制服の採用、これは当事者にとっては切実な問題なので良かったと思う。

笑ってしまったのは、銀座の小学校の制服騒動だ。高級イタリアブランドを新一年生が着るという。

笑えないのは、およそ教育の質とは関係ないところで騒がれ、校長が記者会見までしていた。

銀座という日本一の街のプライドということらしい。教育の場をパフォーマンスの舞台と勘違いしているのか。

学校をハンドバッグやファッションブランドと同じと思っているらしい。

今、一年生はその制服で通学しているのだろうか。


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# by photofujii | 2018-04-17 15:39 | 2000年代 | Comments(0)

<都会の墓標>2005年 新宿

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作家の石牟礼道子さんが亡くなって2ヶ月が経った。

石牟礼さんの文章の美しさや、的を射た言葉の鋭さにいつも驚かされた。

そのなかの言葉のひとつで、水俣病の患者さんたちと東京に抗議運動に来た時、

高層ビルが林立する都心の風景を見て、都会にそびえる高層ビルは墓石に見えると表現していた。

つまり私たちは毎日毎夜墓場のなかで生活し、墓場の中を目的もなくうろついているということか。

実感として私もそう思う。


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# by photofujii | 2018-04-12 17:45 | 2000年代 | Comments(0)

<頑固おやじ>1996年 台東区

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180407「頑固おやじ」1996年 台東区

昔はどこの商店街にも頑固でお人好しで世話好き、おまけに口煩い名物おやじがいたものだ。

こんな商店街は明るく活気もあり客は近隣の住民、スキンシップで繁盛していた。

今はシャッター商店街も多く、逆に観光地になってしまったような有名商店街も出現した。

街も店も激しく変化して止まることを知らない。


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# by photofujii | 2018-04-07 17:50 | 1990年代 | Comments(0)

<お山の大将>1990年 上野

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このところ政治や官僚と対抗するように企業の不祥事も続く。

会社でいえば、お山の大将は社長だ。

テレビのニュースを見ていると、会見の場に社長一人では絶対に現れない、定番は3人だ。

この前見ていたら5人で出てきたのには驚いた。

社長が不祥事の総てを把握・理解しているわけでもないから担当者が同席するのだろうが、

それにしても5人は多い。人数を多くすれば、それだけ責任も分散されるのか。

少し前に流行った「赤信号みんなで渡れば恐くない」を思い出した。


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# by photofujii | 2018-04-02 18:44 | 1990年代 | Comments(0)

<先端技術>2018年 中野区

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自動運転の試験走行中に、初めての死亡事故が起きた。

化学兵器・使いやすい核兵器・クローン技術・人工知能と余りにも科学や技術に頼り過ぎている。

どこからもブレーキがかからない。

我が家の前に高い電柱が立っている。以前は単純に電線とトランスだけだったが、

いつの間にか倒れて当たり前と思うほど、色々な物が巻きつき絡みつき、

どんな役目をする物なのか、何のためにあるのかメカ音痴の私には一向にわからない。

科学者や技術者の倫理観が、別の世界のものに思えてくる。


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# by photofujii | 2018-03-27 14:10 | 2000年代 | Comments(0)

<伝統社会>1996年 墨田区

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日本の国技・伝統社会といわれる相撲界が、次々と出てくる不祥事に揺れている。

今まで陰でやっていたことを、此の頃は何でも堂々と表でやるからだ。

それと際立つ情報社会で、総て流れ出てしまう。

相撲界に限らず続々と出てくる政官財のスキャンダルで、「美しい日本」の伝統はどうなっちゃうのだろう。

相撲に話しを戻せば戦後の貧しかった時代、、子供たちの楽しみは草野球と祭りの夜の相撲大会だった。

力士に憧れる子供が今どれだけいるだろう。


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# by photofujii | 2018-03-22 21:22 | 1990年代 | Comments(0)

<健康寿命>2018年 中野区

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老人の健康年齢に関する調査を、国が発表した。

健康寿命とは、日常生活を人の手を借りずに過ごせる年齢のことだ。

これを平均寿命から引くと、男は約9年・女は約12年の差がある。

つまり男も女も臨終までの10年前後は、医療や介護の助けを借りて生きることになる。

老人にとって、これは残酷な数字だ。


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# by photofujii | 2018-03-17 15:32 | 2000年代 | Comments(0)

<東京の3.11 スーパーの棚>2011年3月 練馬区

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3,11東日本大震災から7年、まだまだ記憶に新しい。

3,10東京大空襲から73年、古くとも忘れられない記憶だし戦後の復興期のことを今も断片的に思い出す。

阪神淡路大震災も取材で歩いた。あの時の情景も鮮明に覚えている。

東北のあの海も何度歩いたことか。漁師さんの顔を一人ひとり思い出す。

一歩間違えれば自分もどうなっていたか。

長く生きていると、色々な現実と記憶が心の奥底に溜まり折り重なってゆく。


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# by photofujii | 2018-03-12 18:04 | 2000年代 | Comments(0)